良性腫瘍

皮膚腫瘍とは、皮膚やその下にできる「しこり」や「できもの」の総称です。
多くは良性であり、命に関わることはありません。代表的なものに以下があります。

• 粉瘤（ふんりゅう）
　皮膚の下に袋ができ、角質や皮脂がたまったもの。感染すると赤く腫れて膿が出ることもある。

• 皮膚線維腫（ひふせんいしゅ）
　皮膚の表面に硬いしこりができる。虫刺されや小さな外傷がきっかけになることもある。

• 脂肪腫（しぼうしゅ）
　皮下脂肪から発生するやわらかい腫瘍。ゆっくり大きくなるが、基本的に無害。

• 視診・触診で診断できることが多い
• 必要に応じて超音波や病理検査を行う

• 良性であれば治療不要な場合も多い
• 美容的な理由や、炎症・出血・圧迫感などの症状がある場合は治療を行う

• 手術切除が基本（袋や腫瘍をまとめて除去することで再発を防ぐ）
• 感染を伴う粉瘤は一度排膿してから後日切除
• レーザー治療が有効な場合もある