Vビーム

● Vビームレーザー（パルスダイレーザー）とは

Vビームは 595nmの波長を持つ医療用レーザーで、赤い色素（ヘモグロビン）に選択的に吸収される特徴があります。
この作用を利用して、毛細血管の拡張や赤みの原因となる血管病変を安全に治療できるレーザーです。

当院のVビームは、最新の冷却装置（ダイナミッククーリングデバイス, DCD）を搭載しており、照射と同時に冷却ガスを噴射することで表皮を保護しながら、真皮の血管にだけエネルギーを届けることが可能です。

● 適応疾患と効果

Vビームは主に「赤み」に関するトラブルに用いられます。
• 血管腫（単純性血管腫、苺状血管腫）
• 赤ら顔・毛細血管拡張症
• 酒さ（顔の赤みや毛細血管の目立ち）
• にきび跡の赤み（炎症後紅斑）
• 術後や外傷後の赤み

さらに、低出力で全顔に照射することで、赤みの改善だけでなく肌の質感向上やハリ感アップといった美容的効果も期待できます。

● 治療の特徴

• 痛みが少ない：レーザーと同時に冷却ガスが出るため、熱感を抑えながら照射が可能です。
• ダウンタイム：赤みや軽い腫れが出ることもありますが、数日で落ち着くことが多く、メイクで隠せる程度です。
• 治療回数：赤みの強さや病変の種類によりますが、1〜数回の照射で改善が期待できます。

● 保険診療と自由診療

• 保険適応：単純性血管腫、苺状血管腫、毛細血管拡張症など一部の血管腫
• 自由診療：赤ら顔、酒さ、にきび跡の赤み、美肌目的の全顔照射など

● Vビームフェイシャルとは

Vビームフェイシャルは、Vビームレーザーを低出力で顔全体に照射する美肌治療です。通常のVビームは血管腫や赤ら顔などの疾患治療に使われますが、フェイシャルモードでは「赤み改善＋美肌効果」を目的にした、よりマイルドな照射を行います。
施術時は、軽度の熱感と弾かれるような軽度の痛みがありますが、ダウンタイムなく美肌効果が得られます。