円形脱毛症

● 症状

• 突然、頭髪の一部が円形または楕円形に抜ける病気です。
• 大きさは数mmから数cmまでさまざまで、複数できることもあります。
• 頭皮以外に、まゆ毛・まつ毛・ひげ・体毛に生じることもあります。
• 通常は痛みやかゆみは少ないですが、進行することもあります。

● 診断

• 診察により脱毛の形や頭皮の状態を観察して診断します。
• 必要に応じて、血液検査で自己免疫疾患や甲状腺疾患の有無を調べることがあります。

・壮年性の脱毛（AGAなど）との鑑別が必要

● 治療

円形脱毛症は自然に治る場合もありますが、症状の程度や広がりに応じて治療を行います。,
• 外用療法
ステロイド外用薬、局所免疫療法（かぶれを起こす薬を使って毛の再生を促す）などを行います。

• 注射治療
脱毛部位にステロイドを局所注射する方法があります。

• 内服薬
炎症や免疫反応を抑える薬を用いることがあります。

• 光線療法（紫外線療法）
難治性の場合に行うことがあります。

• 生活指導
ストレスや過労、睡眠不足は悪化要因になることがあるため、生活習慣の改善も重要です。

● 経過について

• 軽症の場合は数か月で自然に毛が再生することがあります。
• 広がるタイプや再発を繰り返すタイプでは、長期的な治療が必要になることもあります。
• 小児にもみられ、経過は個人差が大きい病気です。